
相続した不動産に住む人がいる場合はどうする?居住中の相続トラブルと円満解決のポイント
相続した不動産について、**「相続人の一人がその家に住み続けている」**というケースは非常に多く見られます。
親と同居していた子ども、空き家になるのを防ぐために住み始めた兄弟など、理由はさまざまですが、この状況は相続トラブルの火種になりやすいのが現実です。
ここでは、居住中の相続不動産で起こりやすい問題と、実務的な解決策を解説します。
✅ なぜ「住んでいる人がいる相続不動産」は揉めやすいのか?
最大の理由は、「使っている人」と「権利を持っている人」が一致しないことです。
たとえば
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相続人3人の共有名義
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そのうち1人が無償で居住
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他の相続人は何も使えず固定資産税だけ負担
この状態が続くと、不満が蓄積しやすくなります。
よくある声として
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「家賃も払わず住んでいるのは不公平」
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「売りたいのに話が進まない」
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「住んでいる人が退去に応じない」
といった相談が寄せられます。
✅ 居住している相続人に「出ていけ」と言える?
結論から言うと、単独では簡単に追い出すことはできません。
共有名義の場合、住んでいる相続人も「所有者の一人」であるため、違法占拠にはなりません。
ただし、以下の点は重要です。
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他の相続人の同意なく独占的に使うのは問題
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利用に対して「使用料(家賃相当額)」を請求できる可能性がある
つまり、住み続けること自体は可能でも、無条件で無料というわけではないのです。
✅ よくあるトラブル①:売却したいが居住者が反対
相続不動産を売却するには、原則として共有者全員の同意が必要です。
そのため、居住している相続人が反対すると売却は進みません。
この場合の選択肢は以下の通りです。
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居住者が他の相続人の持分を買い取る
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売却して代金を分配することで合意形成
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分割協議が整わない場合は家庭裁判所へ
感情的な対立になる前に、第三者(不動産会社・専門家)を交えて話し合うことが重要です。
✅ よくあるトラブル②:固定資産税の負担が不公平
住んでいない相続人にとって不満が大きいのが、固定資産税や修繕費の負担です。
実務では
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居住者が固定資産税を全額負担
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家賃相当額を支払う代わりに税負担を調整
といった形でバランスを取るケースが多く見られます。
「住んでいる=得をしている」という構図を放置しないことが、トラブル防止につながります。
✅ 円満解決のために早めにやるべき3つのこと
① 遺産分割協議を先延ばしにしない
時間が経つほど話し合いは難しくなります。
② 書面で合意を残す
口約束は後々必ず揉めます。
③ 専門家を早めに入れる
不動産が絡む相続は、感情とお金が直結します。
✅ 不動産会社に相談するメリット
相続不動産の問題は、法律だけでなく**「現実的な出口」**を考えることが大切です。
不動産会社に相談することで
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売却した場合の具体的な金額がわかる
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持分買取や現金化の選択肢が見える
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感情論から「数字の話」に切り替えられる
結果として、話し合いが進みやすくなります。
✅ まとめ
相続した不動産に住んでいる人がいる場合、
「放置」が一番のリスクです。
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共有名義のまま住み続ける
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費用負担を曖昧にする
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売却や分割を先送りする
これらは将来、より大きなトラブルに発展します。
早めに状況を整理し、現実的な解決策を選ぶことが、相続成功のカギです。