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共有者の一人が行方不明!? 相続した不動産の共有名義トラブルをどう解決する?

④相続

相続でありがちな“共有名義”の落とし穴
相続人が複数いる場合、実家や土地などが共有名義になるケースが少なくありません。
この状態では、売却や建て替えなどの大きな決定には、共有者全員の同意が必要です。

ところが、いざ不動産を売却しようとしたときに、
「共有者の一人が行方不明」
「連絡が取れない」
「生死すら不明」
といったトラブルが発生するケースも少なくありません。


行方不明者がいると、なぜ手続きが進まないのか?
日本の不動産登記制度では、「共有者全員の合意」が前提です。
1人でも署名・押印ができなければ、以下の手続きが一切進みません:

  • 売却

  • 解体

  • 建物の建て替え

  • 境界確定

つまり、1人が不在でも不動産全体の活用が止まってしまうのです。


行方不明者がいる場合の解決策①:家庭裁判所に申立て
このようなケースで最も一般的なのが、**「不在者財産管理人の選任」**です。

《不在者財産管理人とは?》
行方不明の共有者の代わりに、法律上の代理人として意思決定を行う人物。家庭裁判所に申し立てて選任してもらう必要があります。

【申立てに必要な書類例】

  • 申立書

  • 行方不明者の戸籍・住民票の除票

  • その他、行方不明を証明する資料

  • 利害関係者(あなた)の住民票や身分証など

※弁護士などが選任されることが多く、報酬が発生する点にも注意が必要です。


解決策②:失踪宣告(長期不在の場合)
行方不明から7年以上が経過している場合、「失踪宣告」という手段もあります。
これは法的に「死亡した」とみなされる制度で、以下のような流れになります:

  1. 家庭裁判所に失踪宣告を申し立てる

  2. 公示期間後、死亡とみなされる

  3. 相続が発生し、他の相続人で分割協議が可能になる

ただし、万が一後日その人が生存していた場合、財産の返還義務などが発生するリスクもあります。


共有名義の不動産を売却したいときのポイント
✔ 共有者全員の意思確認が必要
✔ 一人でも行方不明なら、まず状況を調査
✔ すぐに家庭裁判所への手続きを視野に入れる
✔ 放置すれば、資産価値の低下・空き家リスクが高まる

※特に空き家となっている場合、放火・倒壊・草木の繁茂などで近隣トラブルの原因にもなり得ます。


専門家と連携することでスムーズに

  • ✅ 弁護士 → 裁判所への申立て支援

  • ✅ 司法書士 → 登記関係の処理

  • ✅ 不動産会社 → 売却戦略の立案
    このように、ワンチームで問題解決を図るのがベストです。


まとめ

相続した不動産の共有者が行方不明という状況は、決して珍しくありません。
しかし、法的手続きを活用すれば、解決の道筋は必ず見えてきます。
「今は使っていないから…」と放置せず、早めに動くことで、資産価値を守り、トラブルを未然に防ぐことができます。

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