
「サッシと窓ガラスの性能で変わる断熱性|樹脂サッシ・Low-Eガラスの効果を徹底解説」
✅ 家の断熱性は“窓”で決まる?
家の中で最も熱が出入りする場所は「窓」です。
国土交通省のデータによると、冬の暖房熱の約6割、夏の冷房熱の約7割が窓から逃げています。
つまり、どんなに壁や天井に高性能な断熱材を使っても、窓の性能が低ければ快適さは半減してしまうのです。
✅ サッシの種類と断熱性能の違い
窓の断熱性を決める大きな要素のひとつが「サッシ(窓枠)」です。
素材によって断熱性能や耐久性、価格が大きく異なります。
| サッシの種類 | 特徴 | 断熱性能 |
|---|---|---|
| アルミサッシ | 軽くて安価だが、熱を通しやすい | ★☆☆☆☆ |
| アルミ樹脂複合サッシ | 内側が樹脂、外側がアルミでバランスが良い | ★★★☆☆ |
| 樹脂サッシ | 熱伝導率が低く、結露に強い | ★★★★★ |
樹脂サッシはアルミの約1000分の1の熱伝導率しかなく、冬の冷気や夏の熱気をシャットアウトします。
特に寒暖差が大きい熊本・宮崎・福岡エリアでは、樹脂サッシが最も効果的です。
✅ ガラスの種類による違い:Low-Eガラスの効果
もうひとつの重要ポイントは「ガラスの構造」。
最近の住宅では、Low-E(ローイー)複層ガラスが主流となっています。
Low-Eガラスとは?
Low-Eとは「Low Emissivity(低放射)」の略で、
特殊金属膜でコーティングすることで熱の反射を高め、紫外線や赤外線をカットするガラスです。
種類は主に2つ:
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遮熱タイプ(夏向き):日射を反射して冷房効率を上げる
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断熱タイプ(冬向き):室内の熱を逃がさず、暖房効率を高める
熊本・宮崎・福岡のような温暖地では、年間を通してバランスの良い「遮熱断熱複合タイプ」がおすすめです。
✅ 複層ガラス(ペアガラス)・トリプルガラスの違い
| ガラス構成 | 特徴 | 断熱効果 | コスト目安 |
|---|---|---|---|
| 単板ガラス | 一枚ガラス。古い住宅に多い | ★☆☆☆☆ | 安い |
| 複層ガラス(ペア) | 2枚のガラス間に空気層を設けた構造 | ★★★☆☆ | 標準 |
| トリプルガラス | 3枚構成でアルゴンガス封入など高性能 | ★★★★★ | 高いが省エネ効果大 |
特にトリプルガラスは、HEAT20 G2〜G3水準を狙う高性能住宅に最適。
一方、一般的な新築建売では「樹脂サッシ+Low-E複層ガラス」が現実的かつ効果的な組み合わせです。
✅ 結露対策にもなる断熱窓のメリット
断熱性の高い窓は、結露の発生を大幅に軽減します。
冬場のアルミサッシは窓際が冷えやすく、結露によってカビやダニが発生することもあります。
一方、樹脂サッシやLow-Eガラスは表面温度が高く保たれるため、
湿度が高くても結露しにくく、健康で快適な住環境を維持できます。
✅ 補助金や優遇制度にも注目
省エネ性能の高い窓は、国や自治体の補助金対象になることがあります。
例:
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住宅省エネ2025キャンペーン
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先進的窓リノベ事業(最大200万円補助)
これらの制度を活用すれば、コストを抑えつつ高性能な窓を導入することが可能です。
✅ まとめ:窓の性能が住まいの快適さを決める
断熱材や構造体と同じように、窓も家の断熱性を左右する重要なパーツです。
特に、樹脂サッシ+Low-Eガラスの組み合わせは、快適・省エネ・防音のすべてを叶える最適解。
熊本・宮崎・福岡で高性能な新築建売住宅をお探しなら、
ハウススタイルが地域の気候に合わせた最適な窓性能の家をご提案いたします。
