「C値とQ値とは？“気密性”と“断熱性”の違いをわかりやすく解説｜快適な家を選ぶための基礎知識」

筆者榎島悠（熊本店）

不動産キャリア3年

お客様に寄り添ったサポートが出来る様に頑張ります。

✅ C値・Q値とは？住宅性能を表す2つの重要指標
家の性能を語る上で欠かせないのが、「C値（隙間相当面積）」と「Q値（熱損失係数）」です。
どちらも聞き慣れない言葉かもしれませんが、簡単に言えば——

C値＝気密性（空気の漏れにくさ）
Q値＝断熱性（熱の逃げにくさ）

この2つは、住宅の快適性や光熱費に直結する非常に重要な数値です。

✅ C値（隙間相当面積）とは？— 家の“すき間”を数値化する指標
C値は、住宅全体にどれだけの隙間があるかを表す指標で、
「建物の気密性能」を数値で示します。

単位は【cm²/m²】で表され、値が小さいほど気密性が高いことを意味します。

たとえば…

C値	評価の目安	状態
5.0以上	一般的な住宅	すき間が多く、外気の影響を受けやすい
2.0以下	省エネ住宅レベル	冷暖房効率が良く快適
1.0以下	高気密住宅レベル	熱の出入りがほとんどない理想的な環境
0.5以下	超高気密住宅	HEAT20・ZEHレベルの高性能住宅

C値を測定するには「気密測定試験」が必要で、
建築中の段階で専門機器を使って実際の空気漏れ量を計測します。

✅ Q値（熱損失係数）とは？— 家の“熱の逃げやすさ”を数値化する指標
Q値は、家の中の熱がどれくらい外に逃げるかを示す「断熱性能」の指標です。
単位は【W/m²・K】で、値が小さいほど断熱性が高いことを意味します。

つまり、同じエアコン設定温度でも、Q値が低い家ほど冷暖房が効きやすく、エネルギーを節約できます。

Q値	評価の目安	状態
3.0以上	一般的な住宅	断熱が不十分で冷暖房コストが高い
2.0前後	省エネ基準レベル	通常のZEH住宅相当
1.0前後	高断熱住宅	快適でエネルギー効率が高い
0.5以下	最高水準	北海道レベルの断熱性能

✅ C値とQ値の関係性：どちらも欠かせない住宅性能の“両輪”
C値とQ値は密接に関係しています。
どんなに断熱材を厚くしても、すき間（C値）が多ければ暖かい空気が逃げてしまい、
逆に気密性が高くても断熱が弱ければ、外気の影響を受けてしまいます。

つまり、理想的な住宅は「C値×Q値」どちらも優秀であることが条件です。

✅ なぜC値とQ値が重要なのか？

光熱費の削減につながる
　高気密・高断熱の家は、冷暖房効率が良く、月々の光熱費を抑えられます。
結露やカビの発生を防ぐ
　外気の侵入や温度差が少なく、結露のリスクが減ります。
健康で快適な空間を実現
　室温のムラが少なく、ヒートショックの予防にもつながります。

✅ 建売住宅でも“高気密・高断熱”が選べる時代へ
近年は、建売住宅でもC値1.0以下、Q値1.5前後の高性能仕様が増えています。
ハウススタイルでは、ZEH・HEAT20基準を満たす新築建売住宅を中心にご提案しており、
“高性能で快適な暮らし”を実現できる住宅を数多く取り扱っています。

✅ まとめ：C値とQ値は「見えない性能」を見える化する指標
C値＝気密性、Q値＝断熱性。
この2つを理解しておくことで、家選びの際に性能の差を見抜く力が身につきます。

“住んでからの快適さ”と“光熱費の違い”を左右する大切な要素、
それがC値とQ値なのです。

熊本・宮崎・福岡で高気密・高断熱住宅をお探しなら、
ハウススタイルが地域の気候に合わせた最適な住まいをご提案いたします。