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「断熱性能だけじゃない!快適な家づくりに欠かせない通風設計とは?」

③省エネ・住宅性能で選ぶ新築建売

榎島 悠(熊本店)

筆者 榎島 悠(熊本店)

不動産キャリア3年

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断熱・気密性能だけで本当に快適?
省エネ住宅の基本として「高断熱・高気密」は広く知られるようになりましたが、それだけでは快適性が不足するケースもあります。特に日本の夏は湿気が多く、熱がこもりやすいため、「風通しの良さ=通風設計」も大きな要素となります。

通風と換気の違いを理解しよう
「換気」は、主に機械を使って室内の空気を入れ替える仕組みで、シックハウス対策として必須です。一方で「通風」は、自然の風を利用して空気を動かす仕組み。どちらも大切ですが、設計の段階で通風計画がきちんと取れていないと、窓を開けても風が流れない家になることもあります。

通風設計のメリットとは?
・室内にこもる熱や湿気を自然に排出
・エアコン使用を減らし、光熱費を節約
・風の流れで空気が循環し、爽やかな住環境に
・カビや結露の予防にも効果的

良い通風設計とはどういうもの?
以下のような工夫が通風設計には求められます:

  • 南北や東西に開口部(窓)を設ける

  • 高さの違う位置に開口部を設け、煙突効果を活かす

  • 風の抜け道となる廊下・階段の配置

  • 建物の形状や屋根の勾配も風の流れに影響

地域性を考慮した通風計画が重要
宮崎・熊本・福岡など九州エリアは、高温多湿な気候が特徴です。夏場に風が抜けにくい間取りでは室内温度が上がりすぎてしまい、エアコンに頼る生活になりがちです。現地の風向きや気候に応じた通風設計が不可欠です。

通風のためにできること(施主目線)

  • 窓の大きさや位置を意識して選ぶ

  • 上げ下げ窓やルーバー窓など、風のコントロールがしやすいものを採用

  • 外構(フェンスや植栽)の配置も風を通す工夫を

  • 吹き抜けや天井ファンで空気の流れを調整

省エネだけでない「心地よい家」の条件
自然の風が通り抜ける家は、気持ちも安らぐ快適な空間になります。「エコであること」「光熱費が抑えられること」はもちろんのこと、「心地よさ」も大切なポイントです。ZEHや長期優良住宅などの基準だけにとらわれず、実際の暮らしやすさを見据えた設計が今、求められています。

まとめ|断熱+通風で理想の住まいを実現しよう
断熱性能や気密性だけに偏ることなく、風通し=通風にも着目して家づくりを進めることで、より自然で健康的、そして経済的な暮らしが叶います。
宮崎・熊本・福岡エリアで家を建てるなら、地域特性を活かした通風設計にもこだわりましょう。

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