
不動産相続で兄弟姉妹が「共有名義」になったら?|リスクと解消法を徹底解説
“とりあえず名義を兄弟で共有”が、後々トラブルの火種に。
相続で実家などの不動産を兄弟姉妹で相続するとき、「公平に分ける」つもりで“共有名義”にするケースは少なくありません。
しかしこの共有名義、時間が経つほどに問題が複雑化し、手続きや売却が非常に困難になることがあります。
熊本・宮崎・福岡エリアの相続相談を多数受けているハウススタイルが、共有名義不動産のリスクとその解決策を詳しく解説します。
✅ 1. 共有名義とは?どういう状態?
共有名義とは、1つの不動産を複数の人が共同で所有している状態です。
例)
・長男:50%
・次男:30%
・長女:20%
権利の割合(持分)は登記簿に明記されますが、物理的に分けることはできません。
✅ 共有名義では、「売却・賃貸・建替え・担保設定」など重要な決定に共有者全員の同意が必要になります。
✅ 2. 共有名義に潜む4つのリスク
① 売却できない問題
→ 1人でも反対すると不動産の売却はできません。
② 管理費や修繕費の負担で揉める
→ 誰がいくら負担するのか不明確になりがち。
③ 時間の経過で相続人が増える
→ 共有者が亡くなり、その子どもに引き継がれると**“名義人が10人以上”**になることも。
④ 感情的対立が長期化
→ 「話したくない」「連絡が取れない」といった状態で何も動かせなくなるリスク。
✅ 3. 共有名義の解消方法
◉ 共有者の同意を得て「単独名義化」
→ 他の共有者の持分を買い取る、贈与してもらう。
◉ 不動産を売却して現金で分割
→ 第三者に売却する or 共有者間で売却後に分配。
◉ 共有者間で賃貸・活用の合意を取る
→ 収益を分配する仕組みを事前に定めておく。
◉ 裁判による共有物分割請求(最終手段)
→ 同意が得られない場合、裁判所に申し立て可能。ただし費用・時間ともに負担が大きく、関係悪化のリスクも。
✅ 最も望ましいのは**「相続時点で単独名義にしておくこと」**です。
✅ 4. 共有名義になってしまったら?|早期対処がカギ
相続直後はまだ共有者同士が連絡を取りやすく、調整も可能なケースが多いです。
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◆ 定期的な情報共有・ミーティングを設ける
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◆ 負担や責任を文書で明確にする(覚書など)
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◆ 早い段階で「今後どうするか」を話し合う
✅ 「とりあえず」で放置しないことが、最大のトラブル回避策です。
✅ 5. ハウススタイルの共有名義サポート
当社では、以下のようなサポートを提供しています。
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持分割合の確認・整理
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共有者への提案文書の作成支援
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無料査定と買い取りのご相談
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司法書士・弁護士の紹介
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第三者への売却仲介(共有者の意思を調整)
「話がまとまらない」「どこから始めたらいいか分からない」
そんなときこそ、第三者のプロが介在することで解決の糸口が見えてきます。
✅ まとめ:「共有名義」は未来の負担になるかもしれない
公平のつもりで選んだ共有名義。
けれど、年月とともに感情・手続き・人数の問題が複雑化し、売却もままならない「動かせない不動産」になる危険があります。
できるだけ早く見直し、**“単独所有”や“売却による現金分割”**を検討することが、家族全員の安心と将来につながります。
熊本・宮崎・福岡の不動産相続でお悩みの方は、地域密着のハウススタイルまでご相談ください。
