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不動産を共有で相続するリスクとは?|“共有名義”が招くトラブルと回避法

④相続

矢野 多之(宮崎店)

筆者 矢野 多之(宮崎店)

不動産キャリア18年

誠心誠意対応させていただきます。

その相続、大丈夫ですか?不動産を「共有名義」で相続する落とし穴

不動産の相続において、最も多いパターンの一つが「共有名義による相続」です。
「とりあえず兄弟で共有にしておけばいい」と安易に考えていませんか?

一見、公平に見える“共有”という形ですが、実はこの選択が将来的に大きなトラブルを招くケースが後を絶ちません。

この記事では、不動産売買を手がけるハウススタイルが、共有名義相続の注意点とトラブル回避法をお伝えします。


1. 共有名義相続の仕組みと実態

共有名義とは、1つの不動産を複数人で所有している状態を指します。たとえば兄弟姉妹3人で均等に相続した場合、それぞれが3分の1ずつの権利を持つことになります。

この状態では、以下のような制限が発生します。

  • ◆ 売却や賃貸などの処分には共有者全員の同意が必要

  • ◆ リフォームや利用方法にも全員の合意が必須

  • ◆ 1人でも反対すれば、不動産の活用がストップ


2. 実際によくあるトラブル事例

  • 「兄が売却に同意せず空き家のまま10年…」

  • 「共有者の一人が行方不明で、話し合いが進まない」

  • 「将来的に孫の世代まで名義が細分化されてしまい整理不能に」

これらのケースは決して珍しい話ではなく、放置しておくと不動産の価値自体も下がってしまうことが多くあります。


3. トラブルを回避するには?

相続後すぐにできる対応策として、以下の方法が有効です。

◉ 単独名義への変更

→ 他の相続人から持ち分を買い取る、贈与を受けるなどで名義を一人にまとめます。

◉ 持ち分の売却や分筆(物理的分割)

→ 法的に対応可能な場合は、土地や建物を分けて個別に所有する形も選べます。

◉ 協議が難しい場合は家庭裁判所へ

→ 共有解消を求める調停や訴訟も最終手段として検討できます。


4. 生前からの対策も有効

相続が発生してからでは選択肢が限られるため、生前から次のような準備をしておくことが理想的です。

  • 遺言書の作成で単独名義に指定する

  • 不動産の売却や贈与による整理

  • 家族信託の活用で、活用・処分の柔軟性を確保

早めの対策で、家族間のトラブルを未然に防ぐことができます。


5. ハウススタイルのサポート体制

当社ハウススタイルでは、熊本・宮崎・福岡において不動産売買の専門家として、多くの相続案件に携わってきました。
相続発生後の相談はもちろん、「将来に向けて整理しておきたい」といった生前対策のご相談も増えています。

共有名義不動産の査定や持ち分の売却交渉、弁護士や司法書士との連携など、ワンストップでサポートいたします。


まとめ:共有名義の放置は“時限爆弾”です

一見“平等”に思える共有名義ですが、現実は“柔軟性を失った資産”になりやすい形態です。

相続したその瞬間から、将来に向けた選択が始まっています。
少しでも「不安」「不便」と感じたら、早めの相談がカギ。

不動産の相続でお悩みの方は、ハウススタイルへお気軽にご相談ください。地域密着型で、あなたの不動産と将来を守ります。

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