
建設住宅性能評価書でわかる家の“見えない性能”とは?
家を購入する際、外観や間取り、設備仕様は誰もがチェックするポイントですが、本当に大切なのは「見えない部分」の性能です。そこで注目したいのが「建設住宅性能評価書」。これは、国が定めた基準に基づき、第三者機関が住宅の品質を客観的に評価した“住宅の通信簿”ともいえる書類です。
建設住宅性能評価書には、「構造の安定性(耐震性)」「劣化の軽減」「断熱性能」「空気環境」「維持管理の容易性」など、10項目にわたる重要なチェックポイントが含まれています。それぞれが等級や記号で評価されており、購入者にとって安心材料となります。
例えば「耐震性」は、地震に対する建物の強さを「耐震等級1~3」で表示。「劣化の軽減」では、建物が長持ちするかどうかの指標として、構造材の防腐処理や湿気対策が評価されます。「断熱性能」は、冷暖房効率や省エネ性能に直結し、光熱費にも影響します。
この評価書は、中古市場でも信頼性を高める要素として機能します。また、住宅ローン控除や地震保険の優遇措置が適用される場合もあるため、経済的なメリットにもつながります。
評価書が発行されている住宅は、建築中から第三者のチェックが入っており、施工ミスや設計ミスを防ぎやすくなっています。特に新築建売住宅では、建設住宅性能評価書がついているかを確認することが、「安心できる家選び」の第一歩です。
家族の暮らしを長く支えるマイホームだからこそ、「建設住宅性能評価書」に記載された“見えない性能”にもしっかり注目しましょう。
